★ 落語「王子の狐」にまつわる 王子稲荷神社と玉子焼き ★

1.神の使い狐伝説が残る王子稲荷神社
2.1本ずつ完全手づくり江戸時代から伝わる厚焼き玉子
3.今月の食神社バックナンバー


■ 神の使い狐伝説が残る王子稲荷神社

関東三十三国稲荷神社の総司で、「王子のおいなりさん」と親しまる東京・北区の王子稲荷神社(おうじいなりじんじゃ)。江戸時代には徳川家康がこの神社を祈願所としていたこともあり、庶民からも絶大な人気を誇る名所だったとか。
大晦日には、稲荷の使いの狐が関東じゅうからこの場所にやってきて近くの大きな木の下で装束を整え初詣をした、狐火が出たなどの言い伝えが残り、その様子は歌川広重の浮世絵にも描かれています。
そんな狐伝説から生まれたのが、王子稲荷神社を舞台にした落語「王子の狐」です。

JR王子駅親水公園口を右折し、徒歩6~7分の場所にある王子稲荷神社。

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■ 1本ずつ完全手づくり江戸時代から伝わる厚焼き玉子

この落語は、若い娘に化けた狐を見かけた男が、逆に狐をだまそうと近くの料亭「扇屋」へ誘い、飲み食いをして寝てしまった狐を置いて、お土産の玉子焼きを持って立ち去る・・・というストーリーです。
料亭は実在した店で、江戸中期ごろから2002年まで王子の地で営業していました。現在では、玉子焼き専門店「王子扇屋」として、伝統の厚焼き玉子の味を守っています。
厚焼き玉子は、1本ずついちから丁寧に手づくりするのがこだわり。
卵8~9個を手で割り、かつお出汁・砂糖・醤油・塩を加えて混ぜ、銅製の鍋で焼きあげます。木製の折りに入ったずっしりと重い玉子焼きは、出汁がきいたほんのり甘い昔ながらの味。遠くからやって来る常連客も多いそう。
年末恒例、神社の行事「王子狐の行列」の日には扇屋にも行列ができ、500本以上が売れて大忙しになるのだそうです。


厚焼き玉子は1本1300円、ハーフサイズが650円。通販でも購入できます。

王子 扇屋
電話番号:03-3907-2567
営業時間:12:00~19:00
定休日:水曜ほか不定休
住所:東京都北区岸町1-1-7新扇屋ビル1F

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今月の食神社バックナンバー

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