1.忘れられた花アジサイの不思議
2.文京あじさいまつりと白山神社
3.アジサイが咲く神社
4.バックナンバー
■古来、はかなさが愛される桜の花
梅雨の柔らかな曇り空に映える、アジサイの花。
その名は、「藍色の花が集まって咲く」という意味の「あずさあゐ(集真藍)」が転じたという説が一般的です。
アジサイは日本原産。最古の和歌集『万葉集』にも登場する、古くから栽培されていた植物です。
しかし、『万葉集』でアジサイを謡っているのはわずかに2首のみ。
平安時代の歌集や書物である『源氏物語』や『枕草子』『古今和歌集』には、まったく取り上げられていません。
あれほど目立つ花で、今日では梅雨のシンボルになるほど親しまれているのに、なぜなかったもののように扱われてきたのでしょうか?
万葉集の2首をはじめ、記録に残されている詩歌には、特にアジサイのマイナスイメージを伝えるは見つかっていません。
アジサイは江戸時代に入ると、多数の紋様などに残されるようになります。
より積極的にアジサイ見物がおこなわれるようになったのは、いつかはっきりはしませんが、昭和に入り世の中が安定してきてからだったのでしょう。現代では、長雨に心を和ませるなくてはならないものになっています。
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■文京あじさいまつりと白山神社
都内有数のアジサイの名所が白山神社(はくさんじんじゃ)。
白山神社は加賀一宮の白山神社から天暦年間(947〜957)に勧請された神社です。
明治に入ると、白山神社を含む敷地に、文京区初の公園として白山公園が整備されました。戦後は敷地が分けられて現在にいたりますが、6月上旬から中旬には、神社と公園のセットで約3000株のアジサイを楽しむ文京あじさいまつりが開催されています。
あじさい祭りでは、土・日曜を中心に、写生会やバザー、コンサート、神輿渡御などさまざまなイベントを楽しむことができます。
日曜には白山神社に歯痛止めの信仰が伝わることから「歯ブラシ供養」というめずらしい祭事もおこなわれています。
雨の日のおでかけでも楽しくなりそうな、アジサイ見物とあじさいまつり。
歯ブラシも持って、おでかけてしてみてはいかがでしょうか?
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■アジサイが咲く神社
■栃木・那珂川町/鷲子山上神社・とりこのさんしょうじんじゃ
■栃木・栃木市/太平山神社・おおひらさんじんじゃ(あじさい祭6月中旬)
■群馬・太田市/冠稲荷神社・かんむりいなりじんじゃ(宮の森紫陽花まつり6月中旬〜7月上旬の日曜)
■神奈川・鎌倉市/鶴岡八幡宮・つるがおかはちまんぐう
■京都・伏見区/藤森神社・ふじもりじんじゃ(紫陽花苑5月30日〜)
■京都・北区/平野神社・ひらのじんじゃ
■京都・西京区/松尾大社・まつのおたいしゃ(あじさい苑)
■兵庫・姫路市/安志加茂神社・あじかもじんじゃ(あじさい園)
■福岡・福津市/宮地嶽神社・みやじだけじんじゃ
■福岡・福岡市/筥崎宮・はこざきぐう(あじさい苑)
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■バックナンバー
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