★学問の神さまの参道名物、太宰府天満宮の梅が枝餅★

1.梅がないのに梅が枝餅。その由来は?
2.香ばしくってモチモチ!焼きたては参道だけの味わい。
3.バックナンバー


■梅がないのに梅が枝餅。
その由来は?


学問の神さまとして知られる福岡県・太宰府市の太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)。
京都の北野天満宮(きたのんてんまんぐう)と並び、全国1万2000社の天満宮の総本宮であり、年間におよそ700万人が参拝に訪れる、全国屈指の神社です。
その参道を歩くと、必ず目に付くのが「梅が枝餅」ののぼり。
名前だけ見ると梅風味のお菓子を思い浮かべますが、梅は一切使われていません。
餅粉と米粉で作った薄い餅の皮で餡をくるんで焼き、梅の焼き印をつけた素朴な餅菓子です。
では、どうして「梅が枝餅」という名前になったのでしょうか?


太宰府天満宮は、梅の名所。

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■香ばしくってモチモチ!
焼きたては参道だけの味わい。


太宰府天満宮の御祭神・菅原道真公は、詠んだ詩歌や伝承により梅好きが知られた人物です。
大宰府に左遷され罪人同様の暮らしをしていた道真公。その様子に同情した餅売りの老婆が、餅を差し入れていましたが、道真公は無念のうちに亡くなります。
老婆が墓所に梅の枝に刺した餅をお供えしたことが伝わり、いつしか墓所の上に建てられた太宰府天満宮の参道の名物になりました。
餅の中に餡が入れられるようになったのは江戸時代から。今は餡の入った餅を専用の鉄板で手焼きするのが定番のスタイルです。30軒以上で販売され、価格はどこも1個105円とお手頃です。
参道で暖簾を掲げる茶房きくちの梅が枝餅を試食したところ、お餅の香ばしさとほどよい塩加減の餡で、2個、3個と思わず手が伸びる美味しさでした。
ほかにも、かさの家や、昔ながらの店構えも魅力のお石茶屋など、数々の有名店があるので食べ比べが楽しそう。太宰府天満宮で梅見を楽しんだあとは、梅が枝餅で一服して、「名物にうまいものあり」を実感してください。


専用の型に入れて、昔ながらに手で焼き上げるお店がほとんど。

太宰府天満宮へ訪れたら、ぜひ食べてみて。

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