★神田明神、冬の参拝の
おともに天野屋の甘酒★

1.江戸っ子に人気の氏神様。名物は鳥居横の甘酒
2.美容にもいい、砂糖不使用の優しい甘さ
3.バックナンバー


■江戸っ子に人気の氏神様。名物は鳥居横の甘酒

神田から日本橋、大手町界隈、秋葉原まで、今も東京108町の総氏神で、江戸時代は「江戸総鎮守」として江戸に住む全ての人を守ってきた神田明神(かんだみょうじん)。関東で活躍した平将門公を祀ることもあり、庶民の江戸っ子たちからも親近感を持って篤く信仰されていたようです。
神田明神の名物といえば、鳥居横にある天野屋の甘酒。神田は高台で水がおいしかったことからその昔は、付近にたくさんの麹屋があり天野屋はその中の一軒でした。
江戸末期に暖簾を掲げた天野屋ですが、店開きの目的はなんと“敵討ち”だったそう。天野屋の初代は、京都府宮津出身の武士。敵討ちのために上京し、敵を探すのに目を付けたのが、人通りが多い神田明神。鳥居横で商人として身を隠して討つべき相手を探していたものの、ついに見つからなかったため麹屋として商売を続けることになったそうです。


神田明神の御祭神は出雲大社の御祭神でもある大己貴命。縁結びや勝負ごとにご利益があるといわれています。また少彦名命、平将門命をお祀りします。


鳥居のすぐ横が天野屋。売店と喫茶店が併設されています。

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■美容にもいい、砂糖不使用の優しい甘さ

江戸時代にたくさんあった麹屋はなくなり、今残るのは天野屋の一軒のみ。
砂糖や添加物は一切使わない甘酒は、ナチュラルで優しい甘さが大人気。喫茶コーナーには次々と甘酒でひと休みしようとする人が訪れます。ランプがたくさん飾られたほの暗い店内も、ほっこり落ち着く雰囲気で参拝帰りに静かな時間を持ちたいときにぴったりです。
発酵食品の甘酒は、「飲む点滴」と言われ密かなブームになっていますが、江戸時代も職人さんたちが夏バテ防止に飲んだり、胃腸が弱ったときに薬代わりに飲んでいたそうです。「体が芯からぽかぽかあたたまるし、飲んで調子が良くなったという人も多いんですよ」そう教えてくれた女将さんはお肌がつやつや。美容、健康のために家でも甘酒を飲みたいという人は、隣接する売店でパッケージされた甘酒を購入することもできます。
三が日にはテイクアウト用の甘酒も販売されるので、初詣で冷えた体をあたためてみてはいかがでしょうか。




甘酒は1杯400円。地下にある天然の土室で、手作業で麹の発酵作業がおこなわれています。

天野屋

電話番号:03-3251-7911
営業時間:10:00〜18:00(日曜、祝日は〜17:00)
定休日:無休(4月3週〜12月1週は日曜休)
住所:東京都千代田区外神田2-18-15

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