★山岳霊場・大山の参道グルメ、名水から生まれる豆腐料理★

1.いなせな職人たちに人気だった大山詣で
2.山から下りたら、冬にうれしい湯豆腐に舌鼓
3.バックナンバー


■いなせな職人たちに人気だった大山詣で

江戸時代、江戸から近い参拝スポットとして女性に人気だったのが風光明媚な江ノ島(神奈川県茅ヶ崎市)。対して男性やいなせな職人たちに人気があったのが山岳霊場の大山(神奈川県伊勢原市)でした。
この大山に大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)が創立されたのは、社伝によると江戸時代よりはるか昔、今から2200年ほど前だと伝えられています。
御祭神は、山の神・水の神であり酒造の祖神と伝えられる大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)、日本書紀に記されている水神さまの高おかみ神(たかおかみのかみ)と雷の神様大雷神(おおいかずちのかみ)の三柱。雨を降らせることから「あふり山」とも呼ばれ、農民からは水を司る神として、漁民からは航海の目印ともなる海の守護神としても古くから崇拝されていました。


大山の中腹に立つ下社へはケーブルカーでアクセス可能。

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■山から下りたら、冬にうれしい湯豆腐に舌鼓

大山の名物といえば豆腐料理。
江戸の発展とともに爆発的に増えた参拝者に提供する料理が必要だったこと。大山の社寺に所属する御師たちが食べ慣れた精進料理だったこと。そして、丹沢山系の名水が湧いていたこと。そんな理由から、豆腐が参道の宿などで提供されるようになり名物として定着していったようです。
現在でも下社へのケーブルカー乗り場に続く参道の食事処や旅館には、たくさんの豆腐料理のメニューを見ることができます。気軽に食べるなら湯豆腐などをメインにした定食、いろいろな豆腐料理を一度に食べたいなら料理旅館で懐石風のコースをいただくことができます。
毎年3月の第一土・日曜には大山とうふまつりも開催。500人分の湯豆腐を大鍋で作って無料配布する仙人鍋を筆頭に、例年では豆腐作り体験、大山阿夫利神社正式参拝と宿坊体験など、たくさんのイベントがおこなわれています。


贅沢にいただくなら懐石風のコースがおすすめ


スーパーなどでも販売する大山豆腐は、大山発祥

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