1.三社巡りの起点は、箱根園が便利
2.1社目は湖畔の散歩道から九頭龍神社へ
3.2社目は月次祭の箱根元宮へ
4.杉並木が神秘的!最後は箱根神社へ
5.どこ行く?その他の箱根の神社
6.あわせて読みたいバックナンバー
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三社巡りの起点は、箱根園が便利
箱根三社とは、神奈川県箱根町に鎮まる箱根神社(はこねじんじゃ)・九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)・箱根元宮(はこねもとみや)のこと。距離が近く1日で巡るのにぴったり。芦ノ湖湖畔の素晴らしい景色のもと、箱根プチトリップも楽しめる三社巡りです。
起点におすすめなのは、ホテルや水族館などが入る複合リゾート施設「箱根園」。九頭龍神社・箱根元宮が敷地内に建ち、箱根神社へもバスでアクセスすることが可能です。
箱根園は、東名高速道路御殿場I.C.から24km、新宿駅や小田原駅からも長距離バスが運行されているので電車派にも便利なスポットです。
九頭龍神社へ続く湖畔の小道。森林浴気分で歩けます。
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1社目は湖畔の散歩道から九頭龍神社へ
取材当日は、箱根園の有料駐車場へ車を停めて、まずは九頭龍神社へ向かいました。
九頭龍神社は、箱根プリンスホテルの脇から続く湖畔の小道を歩いて30分ほど。木々の間から湖面がちらちらと見えて、気持ちのいい散歩道です。神社があるのは「箱根九頭龍の森」の敷地内。入場料500円を払い中へ入ると、湖畔に面した芝生が広がっています。さらに森の奥へしばらく進むと、九頭龍神社の赤い社が見えてきます。
九頭龍神社は、奈良時代の僧・萬巻上人が毒龍を調伏したことから、上人を龍神として祀るようになったのが始まり。箱根屈指のパワースポットで、金運守護・縁結びの龍神さまとして高い御神徳が知られています。
月次祭では非常に多くの人が訪れるようですが、この日は平日のためか参拝客はまばら。心静かに社殿の前に立ってみると、賽銭箱の中に「!」となるほどの高額紙幣が。御利益を求める人の本気度が伝わってきます。手が届きそうな位置にあったので、余計なお世話と思いつつも、コインを次々投入してお札を奥に落とすことに。なかなか落ちなかったため、過去最大のお賽銭を納めてきたかもしれません。思わず、これまでにないほど強く心願成就を願ってしまいました。
九頭龍神社本社の社殿。湖畔の豊かな森に守られています。
九頭龍神社のすぐ前には、湖を臨む弁財天社が。
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2社目は月次祭の箱根元宮へ
駒ヶ岳は、標高1356m。その山頂にある箱根元宮は、三社のなかで最も歴史のある神社です。社伝による創建は2400年前。第5代孝昭天皇の御代に山頂に神仙宮が開かれ、駒ヶ岳が天津磐境(あまついわさか)とされたと伝えられています。磐境とは、神さまが降臨される依代(よりしろ)のこと。山全体が、神さまが降りられる聖域ということになるのでしょう。
箱根元宮参拝には、お目当てがふたつありました。ひとつは山頂から見渡す富士山や芦ノ湖の景色です。晴れれば素晴らしい景色が臨めるようですが、高地のため雲が出ることも多いよう。
もうひとつのお目当ては御朱印。御朱印が確実にいただけるのは、御扉が開かれる1日・24日の月次祭の日。当日は5月24日なので、山頂に向かう駒ヶ岳ロープウェイの入り口前には「本日特別に御扉が開かれています」の幟が出ており、テンションが上がりました。
ロープウェイに乗ると、芦ノ湖が見る間に遠ざかり、あっという間に山頂駅へ到着。駅から出てみると、木のない山頂に小さく社と鳥居が見えます。どんどん雲が増えてきたので、雲と追いかけっこをするように急いで山を上りましたが、雲に追いつかれ一面真っ白に。実際に晴れた日に参拝した人の話を聞くと、素晴らしい景色が広がっていたようなので残念です。参拝を予定している人は天気を見計らってロープウェイに乗るのがおすすめです。
景色は見えませんでしたが、もうひとつのお目当てである御朱印は、しっかりいただくことができました。ちなみに、わたしたちの後には御朱印をいただく人の列が伸びていました。よく見てみると同じロープウェイで上ってきた人たちです。さして並ばずにすんだのは、ロープウェイ下車後に展望台へ向かう人たちを尻目に、元宮へ直行したためのようでした。
駒ヶ岳ロープウェイからは、芦ノ湖を一望。運賃は大人往復1300円。
あっという間に雲がわき、鳥居の足下までやってきました。
現在の社殿は、箱根神社の奥宮として昭和39年(1964年)に再建されたもの。
ロープウェイの山頂駅から臨む箱根元宮。遠く見えますが、徒歩5分ほどでアクセスできます。
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杉並木が神秘的!最後は箱根神社へ
箱根神社は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、その妻である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、二柱の子どもである彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の三柱を箱根大神様として祀る神社。
御鎮座は1257年前。箱根元宮が関東における山岳信仰の一大霊場となり、その後天平宝字元年(757年) 萬巻上人が、箱根大神様の御神託により現在の地に元宮に対する里宮である箱根三所権現を創建。箱根大権現と称され、仏教と習合してきたという歴史を持っています。
箱根神社は、箱根園から車で約2.5km、5分ほどの距離に位置しています。三社のうち最後に訪れたのは、九頭龍神社の御朱印もいただけるから。駐車場脇にある朱印所に御朱印帳を預け、番号札をいただいてから参拝します。社殿は、巨大な杉並木のあいだの石段を上った先。木も周囲の石垣も苔むして、しっとりと緑に輝いていました。石段を上りきった先には、これまで以上に多くの参拝客が。外国人観光客も多く、作法通りに参拝している人が多かったのが印象的でした。箱根神社は「運開きの神さま」。これから開運が訪れることを箱根大神様に願い、三社を無事に巡れた感謝も捧げ、参拝を終了。御朱印を受け取って三社巡りを締めくくりました。
9時過ぎに小田原駅を車で出発し、箱根神社の駐車場に降りてきたのが13時過ぎ。ところどころ休憩も入れながら、所要時間は4時間ほど。首都圏からなら日帰りで十分楽しめるので、晴れた休日におでかけしてみてはいかがでしょうか?
立派な杉並木の参道を上り、社殿へと向かいます。
九頭龍神社新宮前には、口をすすぐと一切の不浄を清めてくれるという龍神水が。
箱根神社は、交通安全・心願成就・開運厄除に御神徳の高い運開きの神さま。
念願の三社分の御朱印。九頭龍神社の御朱印は箱根神社でいただくことができます。
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どこ行く?その他の箱根の神社
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九頭龍明神を祀る
箱根神社唯一の分社
箱根湯本の旅館「天成園」庭園内にある神社。九頭龍神社と同じく、縁結びの御神徳が知られています。
神奈川・箱根町
玉簾神社
たまだれじんじゃ
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御祭神は金太郎こと
坂田公時命
坂田金時命の故郷、金時山山麓に鎮座。祭は5月5日。子どもの無病息災が祈願されています。
神奈川・箱根町
公時神社
きんときじんじゃ
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