★ 秋の1日トリップ 秩父三社めぐり ★

1.天空の神社、三峯神社についたち参り
2.下鴨神社と上賀茂神社をつなぐ絆とは?
3.太古の自然を残す糺の森
4.どこ行く?世界遺産の神社
5.あわせて読みたいバックナンバー


■ 天空の神社、三峯神社についたち参り!?

最近バスツアーなどでも人気が高い秩父三社巡り。
この三社とは、三峯神社(みつみねじんじゃ)・秩父神社(ちちぶじんじゃ)・寳登山神社(ほどさんじんじゃ)の三社を指しています。
三社巡りのスタートに選んだのは、「天空の神社」や「関東最強のパワースポット」と称され、ここ数年でますます注目を集めている三峯神社。
いつも人で賑わっていますが、特に混雑するのが毎月1日です。
正月の1日をはじめ、毎月1日は朔日(ついたち)参りやおついたち参りといって、古くから神社に参拝する日とする風習があります。
訪れる人たちのお目当ては、このついたち参りの日限定で授与される「白い氣守」。フィギュアスケートの浅田真央選手が授与されていたことから、人気に火が着いたようです。
ネットなどで調べると、「氣守」には黒と白の2つのバージョンがあり、普段から授与しているのが黒、毎月1日限定なのが白ということのようです。お守りの中には、御神木の木が入っている模様。御神木は、触れればパワーがいただけるというウワサもあるので、触れるどころか身につけられる「白い氣守」は、とってもご利益がありそうです。
このお守りをぜひともいただきたい!ということで、「白い氣守」目指して出かけてきました。


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■ 9月の平日、白い氣守頒布の所要時間は?

三峯神社が鎮座するのは、標高1103mの三峯山頂。
秩父三社の中でもっとも山深くアクセスが困難な場所にあります。民家さえほとんど見当たらないような山の中をどんどん走っていき、山の頂上に神社があるというロケーションが魅力なのですが、この日は駐車場手前2km地点、朝9時の時点で渋滞開始。中には、ドライバーを車内に残して歩き始める人もいます。駐車場に着いたのは10時15分でしたが、車を停めてから拝殿へと向かう参道は、特に混雑もなくスムーズ。
三峯神社のシンボルともいえる真っ白な三ツ鳥居の前で、白い氣守用の整理券を神職の方にいただいてさらに道を進みます。
標高が高いせいか、空も木々もくっきりと見えるよう。ここが関東最強のパワースポットだといわれるのも納得するような、清々しい空気が漂います。元禄4年(1691年)に建立された立派な随身門をくぐり、階段を上ると拝殿に到着。看板では駐車場からここまで徒歩15分とありましたが、実際は徒歩10分もかからないほどの距離。山中の軽いお散歩といった感じの道のりで、気持ち良く歩けました。
拝殿の前はさすがに混雑していましたが、さほど待つこともなく参拝し、白い氣守もすんなり授与していただくことができました。帰りは、三峯神社でもっとも景色の素晴らしい遙拝殿で妙法ケ岳山頂を遥拝。11時前には駐車場に戻ることができたので、渋滞開始からおよそ2時間程度の所要時間だったことになります。


当日の拝殿前。手前は御神木に触ろうとする人たちの行列、奥は参拝するための行列です。

絶景が広がる遙拝殿。雲取山・白岩山と並ぶ三峯三山の一つ妙法ケ岳を臨むことができます。

こちらがいただいてきた「白い氣守」。桐箱入りで立派!

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■ 秩父神社は、のんびり彫刻見物がおすすめ

無事にお守りを手にして次ぎに向かったのは、秩父神社です。
三峯神社は山の中の神社でしたが、秩父神社は街中の神社。秩父盆地でもっとも栄えている秩父駅からすぐの場所に位置しています。
秩父神社は平安初期の記録に残る長い歴史があり、延喜式神明帳に式内社として記載されている由緒ある神社です。
町中にあるため、さほど広い境内ではありませんが、堂々とした一の鳥居や神門、清々しく掃除が行き届いた境内が、その由緒の一端を感じさせてくれます。
参拝を終えたら見ていただきたいのが、本殿に施された見事な彫刻群。拝殿に向かって右側にある「つなぎの龍」は、伝説的な彫刻職人である左甚五郎の作と記されています。
左甚五郎といえば、日光東照宮の眠り猫の作者でもあり、あまりのリアルさに彫刻に描かれた動物たちが夜な夜な徘徊するとも言われているとか。
ほかにも社殿の4面にわたりいろいろな彫刻が彫られており、それぞれに案内板があるので知識がなくても見て楽しむことができます。
秩父神社といえば秩父夜祭り。京都祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭のひとつに数えられるほど盛大なもので、「秩父祭りの屋台行事と神楽」として国指定重要無形民俗文化財となっています。秩父神社を訪れてもっと秩父夜祭りについて知りたくなったら、神社の向かいにある秩父まつり会館を見学してみるのもよさそうです。

秩父市街地にある秩父神社。周辺にはランチ向けの食事処も。

左甚五郎の作品と伝えられる「つなぎの龍」。

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■ まばゆく輝く白い社殿の寳登山神社

最後は、名勝長瀞岩畳のそばに鎮まる寳登山神社へ。
寳登山神社は、三峯神社と同じくヤマトタケルにゆかりのある神社です。東国平定の命令を受けたヤマトタケルがこの地を訪れたときに、山火事にあい白と黒の犬に救われたことから、2頭の犬を神の使いを信じて神さまが祀られたのが、神社のはじまり。
もとは「火止山」とも書き、この社伝により火除けの御神徳が特に知られています。
寳登山神社の入口は、国道沿いの大きな鳥居。二車線の道を上っていくと天然かき氷で有名な阿佐美冷蔵の寳登山道店や『出没!アド街ック天国』でも紹介されたカフェやましたがあるので、ひと休みしていくことも。
坂道を上りきると見えてくるのがまばゆいほど白い二の鳥居。さらに、階段を上った先に鎮まる社殿も白ベースに色鮮やかな彫刻が散りばめられています。
天気が良かったこともあり、白さがキラキラとまばゆくとっても美しく見えました。
寳登山神社は、運気が上がるスポットとも言われていますが、キレイな社殿を見ていると、ふわふわと幸せな気持ちになりました。

偶然にも三峯神社の“白い”お守りで始まり、寳登山神社の白い社殿で終わった秩父三社巡り。
それぞれにまったく違う趣と見どころがあるので、新鮮な気持ちで巡ることができました。
今回は車で巡りましたが、秩父神社と寳登山神社は駅から徒歩圏内、三峯神社も秩父駅からバスがあるので、公共交通機関でアクセスすることも可能です。
大自然にも存分に触れられるので、日帰りでリフレッシュするにはぴったりのコースです。

こちらが二の鳥居。これほど華やかで美しい鳥居は珍しいのではないでしょうか。

社殿もキレイ!運気が上がりそうです。

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■あわせて読みたいバックナンバー

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