★もっとディープに神社探訪 神社併設・隣接のミュージアムへ★

1.「せんぐう館」で、知られざる伊勢神宮を知る。【三重・伊勢市/伊勢神宮】
2.維新の立役者、吉田松陰の名言に触れる 【山口・萩市/松陰神社】
3.古代出雲歴史博物館で出雲ロマンを体感 【島根・出雲市/出雲大社】
4.どこ行く?神社併設・隣接のミュージアム
5バックナンバー



■「せんぐう館」で、知られざる伊勢神宮を知る。
【三重・伊勢市/伊勢神宮】


「伊勢へ行きたい 伊勢路が見たい せめて一生に一度でも」。
江戸時代に伊勢音頭で歌われた伊勢神宮(いせじんぐう※正式名称は神宮)は、内宮と外宮を中心に125の宮社からなっています。
外宮の境内の勾玉池のほとりに建っているのが「せんぐう館」。
展示は、式年遷宮と伊勢神宮にまつわるもの。一年を通して数多くおこなわれているお祭りや、125の宮社のこと、もちろん式年遷宮についても、模型を使ったり神宝のつくり方を実際の材料・技術を示して説明したり、好奇心を刺激するよう工夫され、わかりやすく紹介されています。
何より、普段見られない場所や祭事が再現されているのが魅力です。
20分の1の「外宮殿舎配置模型」は御正宮の広さに驚かされますし、式年遷宮の「遷御の儀」を再現したジオラマは、最高潮となる当夜の神聖な雰囲気まで漂ってきそうなほど緻密に作られていて見飽きることがありません。
そして何より圧巻なのは原寸大で再現された外宮正殿(げくうしょうでん)の一部。
私たちが普段参拝している御門から、さらに二つの御門を超えたそのまた奥に鎮まる正殿を間近に見ることができるので、それだけでも観覧の価値がありそう。
勾玉池を見渡す情報検索コーナーでひと休みすることもできるので、外宮、内宮参拝の間にぜひ見学してみてください。



外宮正殿の一部を原寸大模型で再現。目の前に立てるだけで感動もの!

せんぐう館
電話番号:0596-22-6263
開館時間:9:00〜16:30(最終入館は16:00)
定休日:毎月第4火曜(祝日の場合は翌日休)
入場料:大人300円、小・中学生100円


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■維新の立役者、吉田松陰の名言に触れる
【山口・萩市/松陰神社】


日本が大きく動いた明治維新には、たくさんの立役者が存在しました。
立役者の一人とされているのが、吉田松陰。高杉晋作や伊藤博文 山縣有朋、久坂玄端などを松下村塾で教え、明治維新の精神的指導者とされている人物です。
吉田松陰が松下村塾で教えたのは、わずか1年ほど。その短い時間になぜ多くの人物に影響を与えられたのでしょうか? その強い感化力と偉大な人格の一端を垣間見られるのが山口県に鎮座する松陰神社(しょういんじんじゃ)の至誠館です。
松陰神社は、吉田松陰こと吉田矩方命(よしだのりかたのみこと)を御祭神とする神社で、松下村塾の門下生も松門神社の御祭神として名前が並んでいます。
至誠館は、松陰神社の境内に建つミュージアム。吉田松陰の歴史などを展示した無料のギャラリー&ショップのエリアと、有料展示室とにわかれています。見ておきたいのは有料展示室。直筆の書や松下村塾を見られる部屋、そして松陰の人となりがもっともよくわかる「留魂の間」があります。「留魂の間」は、松陰が処刑される前に門弟に書き残した遺書『留魂録』の全文を展示しています。
『留魂録』は、バイブルのように読まれ門弟たちの行動の原動力となったもの。死を前にし、なぜ自分が平静でいられるのかを訥々と述べながら弟子たちを励ます言葉は圧倒的な迫力で、心が動かされます。
至誠館のあとは、向かいに建つ松下村塾も見学を。この地で教えた人と学んだ人々が後の日本を変えたことを思うと感慨深く見学できそうです。



ミュージアムショップには、トートバッグや扇子などオリジナルグッズが。

松陰神社至誠館
電話番号:0838-24-1027
開館時間:9:00〜17:00(最終入館は16:30)
定休日:無休
入場料:大人500円、高・中学250円、小学生100円

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■古代出雲歴史博物館で出雲ロマンを体感
【島根・出雲市/出雲大社】


現在の出雲大社(いずもたいしゃ)の本殿の高さは約24m。
一方、社伝で伝えられている中古の本殿は約46m。一説では太古にはさらに大きい高さ96mの本殿もあったとされています。
そのような高層建築が存在した可能性が増したのが2000年のこと。
出雲大社の境内から、13世紀半ばの物と思われる巨大な三本柱が発掘され、巨大神殿の存在がにわかにリアリティを帯びたことは新聞でも大きく取り上げられました。
神話が実話かもしれないというロマン。
古代から現代をつなぐ島根の歴史や文化を紹介しているのが、島根県立古代歴史博物館です。
館内には、2000年に発掘された三本柱の実物を展示。1本の直径約1.35 mの杉材は、鎌倉時代初期に造営された本殿に使われたものと推定されていますが、その太さは幻の巨大神殿の可能性を感じさせてくれます。本殿に長いスロープがあったと伝えられる古代出雲大社を1/10サイズで再現した模型では、不思議な形と圧倒されるほどの大きさを体感することができます。
出雲地方が神話のもとになるような文化があったことを推測させる青銅器や、当時の人たちの暮らしや文化を再現したジオラマなどの展示で、さらに深く「神話のふるさと」出雲を学べば、出雲大社の参拝がより興味深いものになるはず。
古代歴史博物館があるのは、出雲大社の東側。見晴らしのよい前庭をのぞむカフェは、ラテアートやメニューで出雲が表現されているのでひと休みしながら、太古のロマンにひたってみてください。



古代の出雲大社の1/10模型。天上界である高天原の宮殿を模して造られたと伝わっています。

島根県立古代出雲歴史博物館
電話番号:0853-53-8600
開館時間:9:00〜18:30(11〜2月は〜17:00、最終入館は閉館の各30分前)
定休日:毎月第3火曜(祝日の場合は翌日休)
入場料:大人610円、大学生410円、小〜高校生200円
住所:島根県出雲市大社町杵築東99-4


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■どこ行く?神社併設・隣接のミュージアム

◆<出羽三山歴史博物館>
歴代佐賀藩主の鎧をはじめ
刀剣などの宝物を所蔵
佐賀・鹿島市
祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)

◆<三峯山博物館>
三峯講の登拝、参籠に
関する資料を展示
埼玉・秩父市
三峯神社(みつみねじんじゃ)

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■<あわせて読みたい>

vol.105 古代日本のロマンを探求 神話の神社を歩く〜国生み編
vol.95 20年に1度だけ開かれる神域へ 伊勢神宮 式年遷宮 御白石持行事レポート
vol.81 日本美術の巨匠に会える神社deアート!

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