★暑い日もひんやり参拝 滝や清流のある神社★

1.高さ日本一の那智の滝が御神体 【和歌山・那智勝浦町/飛瀧神社】
2.夏に行きたい! 一宮参拝と水基巡り 【熊本・阿蘇市/阿蘇神社】
3.水の気配を感じられる参拝古道 【長野・長野市/戸隠神社】
4.どこ行く?滝や清流のある神社
5.あわせて読みたい
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■高さ日本一の那智の滝が御神体
【和歌山・那智勝浦町/飛瀧神社】


水量毎秒1トン、落差133m。
はるか頭上から、まっすぐ一筋の滝が音を立てて流れ落ちる様子は圧倒される迫力。信仰の対象であることが自然と感じられます。
紀伊半島の南東に位置する那智の滝は、華厳滝、袋田の滝とともに日本三大名瀑のひとつ。
那智山中には秘密の瀧篭修行の行場だったたくさんの滝があり、那智の滝は一の滝とも呼ばれていました。
この滝のふもとにある飛瀧神社(ひろうじんじゃ)は、世界遺産としても知られる熊野三山の一社、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の唯一の別宮。
御祭神である大乙貴命(おおなむちのみこと)の御神体が那智の滝のため、本殿はなく拝殿の代わりに滝を遙拝する祈願所がもうけられています。
那智の滝は、毎年7月14日に開催される「那智の火祭」がおこなわれることでも知られています。大松明が乱舞する勇壮な神事の舞台は、滝と周りの木々のおかげか夏でもひんやり。2013年に参拝したときは紀伊半島豪雨災害の復旧工事中でしたが、2013年末に復旧作業が完了した模様。今年からはほぼ元の姿に戻った滝を参拝できるようです。



熊野那智大社からは熊野古道を通ってアクセス可能。夏の盛りに参拝しても、滝のそばは涼やかです。

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■夏に行きたい! 一宮参拝と水基巡り
【熊本・阿蘇市/阿蘇神社】


湧水が豊富な阿蘇神社(あそじんじゃ)の門前町では、20カ所の水基が町内に点在し、おいしい水がふるまわれています。
多くの水基が参道近くの仲通りにあるため、水基巡りの拠点となっているのが阿蘇神社
社伝による創建が紀元前282年と伝えられる阿蘇神社は、肥後国の一宮で九州を中心に約500社ある「阿蘇神社」の総本社。健磐龍命(たけいわたつのみこと)をはじめとする12柱の神々をお祀りしています。
参拝に訪れて圧倒されるのが高さ18mもの大楼門。屋根が二層になった二層楼山門式と呼ばれるもので、日本三大楼門 の一つに数えられています。
阿蘇神社の銘水「神の泉」は、この大楼門のすぐ前。
湧水が豊かなことから「清泉の町」として知られていたこの地域の中でも、特においしく不老長寿の御神徳も伝わることから、御神水として大切にされてきました。
参拝後は、門前町に水基巡りへ。
のどかな趣のある門前町は、水の飲み比べができるだけでなく湧水を使った料理店や馬肉コロッケ屋さん、阿蘇五岳を一望するおしゃれなカフェなど散策するお楽しみがいっぱい。
阿蘇神社も見どころが多く、水基巡りの立ち寄りスポットも多数あるので人気の観光地になっています。



豊かな水音も涼しげな「神の泉」。

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■水の気配を感じられる参拝古道
【長野・長野市/戸隠神社】


急峻な戸隠山は、はるか昔から豊かな水の流れを産み、土地の農民たちから水をつかさどる神さまの鎮まるところとしてあがめられてきました。
信仰の山・戸隠山の中腹に位置し、手を合わせながら滝の音色を聴けるのが戸隠神社(とがくしじんじゃ)の中社。
戸隠神社は、明治時代に廃仏毀釈の動きがおこるまで「戸隠山顕光寺」と称し比叡山、高野山と並ぶほど栄えた聖地です。天上界から地上に投げ落とされた「天の岩戸」が戸隠山になったという伝承から、御祭神には「天の岩戸開き」にまつわる神々をお祀りしています。
5社を有する戸隠神社。宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社・奥社の順で戸隠山の奥へと進んでいくような位置関係になっています。天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)をお祀りする中社は、位置的にも5社の中心になる社。拝殿のすぐそばに滝が流れる境内には、大迫力の三本杉や拝殿のすぐ前にそびえる樹齢700年の御神木の杉があり、杉の香りの中で滝の音色を聴く、心も洗われるような空間になっています。
中社参拝を終え、まだ時間があるようなら参拝古道を通り、最奥部の奥社・九頭龍社にも訪れてみましょう。自然に浸れる古道を通り徒歩約40分、天を突くような杉並木が見えたら奥社はあと20分ほど。
奥社の御祭神は天の岩戸を開き下界へ投げた力持ちの神さま天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)。九頭龍社は、この地で祀られてきた地主神であり、水の神、雨乞いの神として崇敬を集めてきた古の神さま九頭龍大神をお祀りしています。
さらに古道を通り、ハイカーに人気の鏡池や小鳥が池を通る池めぐりコースで中社へ戻ることもできます。
中社で標高約1200m、8月でも平均気温は21度と爽やかな気候は夏の参拝にぴったり。難易度の低いコースですが、滑りにくい運動靴や雨具などの装備を調えて無理のないスケジュールでおでかけください。



清々しい雰囲気の中社の滝。

奥社に隣接する九頭龍社の拝殿。奥社参道の終点にも小さな滝が流れています。

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■どこ行く?滝や清流のある神社

◆降雨、止雨を司る
龍神をお祀りする
京都・京都市左京区
貴船神社(きふねじんじゃ)

◆急峻な沢、行者渓が
パワースポットとして人気
群馬・高崎
榛名神社(はるなじんじゃ)

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■あわせて読みたい

vol.67 こころを充電 いま会いに行きたい神さまの木
vol.44 清らかになれる水を探してご神水をめぐる旅
vol.17 霊水・神水!神社.com 名水10選

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