★一度は行きたい一宮さんぽ 関西編@★

1.源氏復興の大願を成就した出世開運の神さま〜 近江国の一宮 建部大社
2.恋愛運に御利益あり!? 〜 伊勢国の一宮椿大神社
3.恋愛運に御利益あり!? 〜 上賀茂神社・下鴨神社
4.どこ行く?関西の一宮
5.その他の関西の一宮
6バックナンバー



■源氏復興の大願を成就した
出世開運の神さま
〜 近江国の一宮 建部大社


その昔、東から京都方面へ行くには琵琶湖を横断するか、瀬田川を渡るしかルートがありませんでした。瀬田川にかる唯一の橋・瀬田の唐橋は京都の防衛上の重要拠点で近江国の国府が置かれていたこともあります。
近江国の一宮建部大社(たけべたいしゃ)は、京阪唐橋絵前駅から、日本三名橋として今も残る瀬田の唐橋を抜けて15分ほど歩いた場所に鎮座しています。
御祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)。
日本武尊は、大和朝廷の勢力拡大のために東国を攻めた帰りに病に倒れ、伊勢の能煩野(三重県亀山市)で若くして亡くなっています。没年は日本書紀によると第12代景行天皇43年。
社伝では尊が亡くなった3年後の景行天皇46年に尊の后とされる布多遅比売命(ふたじひめのみこと)が神勅により尊の神霊を祀ったのがはじまりとされています。
天武天皇白鳳4年(675)には、現在の場所へ移り、一宮として崇敬を集めるようになりました。
建部大社は、源頼朝が京都から伊豆へ追放される途中に源氏復興を祈願したことでも知られています。その後、頼朝は平家を滅亡させ、征夷大将軍として鎌倉幕府を開いたことから建部大社は出世・必勝・開運の御利益が伝わるようになりました。
建部大社が鎮座する大津は、都がおかれたこともあり、京都や奈良、鎌倉と並んで古都保存法に指定されています。琵琶湖観光の拠点でもあるので、参拝後は今も昔も変わらない湖面で歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか。



拝殿前の三本杉は、大己貴命(おおなむちのみこと)が権殿に祀られた際に一夜にして成長したと伝えられています

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■恋愛運に御利益あり!?
 〜 伊勢国の一宮椿大神社


伊勢国の一宮は、鈴鹿山系の入道ケ岳の麓にある椿大神社(つばきおおかみやしろ)です。「伊勢神宮じゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、伊勢神宮は日本の総氏神様なので別格の神社になります。
「つばきさん」と親しまれている椿大神社は、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る神社の総本社。
創建はさだかではありませんが、社伝によると第11代垂仁天皇27年に、倭姫命(やまとひめのみこと)に下った御神託により、猿田彦大神を「御船磐座」付近に瓊々杵尊(ににぎのみこと)・栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)を相殿として祀り社殿を造営したのがはじまりとされています。
猿田彦大神は、高天原から瓊々杵尊が地上に降り立つ天孫降臨のときに、先導した神さま。「御船磐座」は、天孫降臨の一行の船がつながれたと伝わる岩です。
この「御船盤座」、参道の途中で見ることができます。太古からの神跡が今も残るのは、椿大神社が歴史をつないできたからこそ。さほど大きくない岩ですが、古代史ファンにはたまらないスポットでもあります。
参道をさらに先に進むと本殿・拝殿が、その右手には縁結び・夫婦円満の神さまとして知られる別宮・椿岸神社があります。猿田彦大神の妻神・天之鈿女命が主祭神として祀られており、全国の天之鈿女命の総本宮でもあります。椿岸神社のすぐ横にあるかなえ滝は、恋愛成就などの願いをかなえてくれるそう。
椿岸神社で参拝し、かなえ滝を携帯の待ち受けにするのがよいそうです。



深い鎮守の杜に沈むような参道の先に、本殿・拝殿が。

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■恋愛運に御利益あり!?
 〜 上賀茂神社・下鴨神社


ユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の一つとして登録されている京都の上賀茂神社と下鴨神社は、どちらも山城国の一宮。
神社好きは知っての通り、上賀茂神社、下鴨神社は通称で賀茂別雷神社(かもわけいかづちのじんじゃ)、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)が本来の社名です。
鴨川の上流と下流に位置することから、上賀茂神社と下鴨神社と呼ばれるようになりました。
上賀茂神社に下鴨神社、それに鴨川ときて、「カモ」という音がなぜこんなに使われているのかが気になってきます。
そもそも、山城国は古代豪族の賀茂氏の本拠地。賀茂氏は、八咫烏の後裔とも言われる家系で鴨長明などの有名人も輩出しています。
上賀茂神社と下鴨神社は、どちらも賀茂氏の氏神を祀る神社。
御祭神も、上賀茂神社は賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)、下鴨神社は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)という「賀茂」の字が入った神さまをお祀りしています。
時代劇のロケ地としても有名な「ならの小川」が流れる上賀茂神社、東京ドーム3倍の原生林が保存されている糺の森に包まれるように鎮座する下鴨神社。
どちらも、自然を感じながら散策できる贅沢なロケーションを備えているのであわせて参拝してみてはいかがでしょうか。
ちなみに2015年は、どちらのお社も21年に一度の式年遷宮の年。社殿の多くが国宝や文化財のため、屋根の葺き替えが中心になるようですが時間の流れに現れた趣を楽しむなら、今年の参拝がおすすめです。



広々とした神域が広がる上賀茂神社。

下鴨神社の楼門は、国の重要文化財です。

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■どこ行く?関西の一宮

◆<伊賀>
1300年以上前に
創建された古社

三重・伊賀市
敢國神社(あえくにじんじゃ)

◆<丹後>
伊勢神宮外宮の旧鎮座地
“元伊勢”の伝承が残る
京都・宮津市
籠神社(このじんじゃ)

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■その他の関西の一宮

■三重・鈴鹿市/都波岐神社・奈加等神社・つばきじんじゃ・なかとじんじゃ(伊勢)
■三重・志摩郡磯部町/伊雜宮・いざわのみや(志摩)
■三重・志摩郡加茂村/伊射波神社・いざわじんじゃ(志摩)
■奈良・桜井市/大神神社・おおみわじんじゃ(大和)
■京都・亀岡市/出雲大神宮・いずもだいじんぐう(丹波)

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■バックナンバー
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