★絢爛豪華な山車にうっとり ニッポンの夏祭り★

1.関東一の祇園 〜 熊谷うちわ祭
2.祭りの熱気が博多に夏を呼ぶ 〜 博多祇園山笠
3.新庄の街で繰り広げられる歴史絵巻 〜 新庄まつり
4.どこ行く?ニッポンの夏祭り
5.その他のニッポンの夏祭り
6バックナンバー



■関東一の祇園
 〜 熊谷うちわ祭


"埼玉県熊谷市といえば、夏の気温の高さが知られる「日本一暑い町」。
そんな熊谷が、さらに“熱く”盛り上がるのが熊谷うちわ祭りです。
毎年7月20日から22日におこなわれる祭りは、愛宕八坂神社(あたごやさかじんじゃ)の例大祭。
お祭りが始まった寛延3年(1750)から100年以上の間は御輿祭りでしたが、明治24年(1891)から徐々に山車が増え、現在は山車6台、屋台6台が熊谷囃子とともに町内を練り歩くことから「関東一の祇園」と称されるまでになりました。
といっても雅やかな京都の祇園祭とは違い、粋の良さが賛美される関東らしい勇壮さ。
祭り一番の見せ場は、2台以上の山車や屋台が向き合って囃子を競う「叩き合い」。
何台もの山車や屋台から響き出す音色がリズムを合わせて熱を帯びていく様子は、まさに日本古来のジャムセッション。見ている方も思わず力が入ります。
22日におこなわれる最後の「曳合せ叩き合い」は全山車・屋台が囃子を奏でるクライマックス。歌舞伎のような見栄を切る、厳かな年番送りで大円団を迎えます。
ちなみに“うちわ祭”といっても、団扇にまつわる行事があるわけではありません。江戸時代、お祭りでは赤飯を配る風習がありましたが、商家が赤飯の代わりにうちわを配ったのが評判になり、「買い物は熊谷のうちわ祭の日にと言われるようになったのが名前の由来。今も団扇が配られているので、祭りの思い出にもらってみてはいかがでしょうか?"



関東の祇園らしい賑やかで粋のいいお祭り。

様々な行事や祭りの統括をする「年番」は22日の「年番送り」で、次の町に持ち回されます。

△トップへ戻る

■祭りの熱気が博多に夏を呼ぶ
 〜 博多祇園山笠


毎年7月1日から15日間。770年以上の歴史を持ち、福岡博多の夏に無くてはならないお祭りが博多祇園山笠です。
櫛田神社(くしだじんじゃ)の例大祭であり、右殿に祀られる祇園神こと素戔嗚尊(すさのおのみこと)へ奉納する神事としておこなわれています。
博多祇園山笠といえば、山笠がレースのように走る「追い山笠」が有名ですが、山笠には二種類あるのをご存じでしょうか? 
「追い山笠」で使われる山笠はスピードが出せるよう小ぶりな「舁き山笠」と呼ばれるもの。一方、絢爛豪華に博多人形が飾られた「飾り山笠」は高さが10mもあり、見て楽しめるよう作られています。
前半の7月1日から9日までは、展示された「飾り山笠」
の見物が見どころの「静の期間」。「飾り山笠」を巡り博多の街を巡ることができます。
7月10日からは、いよいよ「舁き山笠」が登場し、15日には早朝4時59分に鳴らされる大太鼓の合図とともに櫛田神社境内からゴールの廻り止め(須崎町)を目指して迫力の「追い山笠」が開催されます。
ゆっくり山笠を見たい人には前半が、祭りの熱気や迫力を感じたい人は後半に訪れてみましょう。



唯一“走る”上川端通の「飾り山笠」。12日の「追い山ならし」や15日の「追い山笠」で櫛田入りを奉納しています。

△トップへ戻る

■新庄の街で繰り広げられる歴史絵巻
 〜 新庄まつり


8月24日から26日の3日間に開催され、東北の夏祭りの最後を飾るのが山形県新庄市の新庄まつりです。
祭りが始まったのは、今から250年も昔の宝暦6年(1756)。
前年の宝暦の大飢饉でうちひしがれている領民を力づけ、豊作を祈願するために、時の藩主・戸沢正獅ェ氏神である天満神社(てんまんじんじゃ)の祭典を大々的におこなったのが起源とされています。
この祭典、城下の人々が出し物や飾り物を自由に出してもよいという藩主・正獅ゥらのお達しがあったのがポイント。創作魂を発揮できる参加型の祭典は、人々に受け“大変喜んで参加した”と記録に残されています。
正獅フ粋なはからいは今も受け継がれ、祭りの山車は毎年1ヶ月かけて作り直されるのがならわし。歌舞伎や歴史物語の名場面をテーマにした山車は、選考され優秀賞が決められるので、審査員気分で見てまわるのも楽しそう。
山車以外にも、200人の侍が警護する御輿渡御や、新庄城址で舞われる風雅な萩野・仁田山鹿子踊などの見どころもいっぱい。囃子が鳴り響くなかで繰り広げられる歴史絵巻は、夏を締めくくるのにふさわしい見応えです。



ライトアップされた山車を見るなら、初日の宵まつり山車行列へ。

△トップへ戻る

■どこ行く?ニッポンの夏祭り

◆〈三島夏まつり 8/15〜17〉
山車やしゃりぎ、郷土芸能
などの行事を開催
静岡・三島
三嶋大社(みしまたいしゃ)

◆〈岸和田だんじり祭り 9・10月〉
走りながら向きを変える
やりまわしは迫力満点
大阪・岸和田市
岸城神社(きしきじんじゃ)

△トップへ戻る

■その他のニッポンの夏祭り

■静岡・熱海市/熱海来宮神社・あたみきのみやじんじゃ(例大祭:7/14〜16)
■広島・廿日市市/厳島神社・いつくしまじんじゃ(管絃祭:7/24)
■埼玉・秩父市/秩父神社・ちちぶじんじゃ(秩父川瀬祭:7/19〜20)
■大阪・大阪市平野区/杭全神社・くまたじんじゃ(平野郷夏まつり:7/11〜14)

△トップへ戻る
■バックナンバー
これまでの特集記事のバックナンバーはこちらからご覧になる事が出来ます。

←サイトトップへ戻る
△トップへ戻る


Copyright (c)2009
神社.com All Rights Reserved.