1.白蛇さまに会えたら2013年はいいことあるかも!? 〜 霞神社
2.蛇の姿を持つ国造りの神さまが鎮まる聖なる山 〜 大神神社
3.蛇にゆかりの弁天さまは、幸運、財福、芸能にご利益あり 〜 江島神社
4.どこ行く?蛇にゆかりの神社
5.その他の蛇にゆかりの神社
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■白蛇さまに会えたら
2013年はいいことあるかも!? 〜 霞神社
宮崎県高原町の霞神社(かすみじんじゃ)山頂の岩座には、太古の昔から体長20から30cmほどのとても小さな蛇「白蛇さま」が住んでいます。体の色は外敵から身を守るための保護色で「五色の蛇」ともいわれ神格化されてきました。時に生息する岩場の白い色に反応して姿を現すことがあるため、いつしか「白蛇さま」と呼ばれるようになりました。
古文書によると、霞神社の現在の形に近い社殿が建てられたのは江戸時代。白蛇さまの存在は、さらに時を遡り2000年から3000年前から、周囲に住む人たちに知られていたと考えられています。
小高い山の上に建つ神社から西を見れば、美しい円錐型の稜線を持つ霧島山を望めます。霧島山は、天孫降臨の舞台として知られていますが、中世には修験道の霊山として多くの修験者たちが訪れました。一度、修行に入れば何年ものあいだ山にこもるもの。修験者が命がけの修行に入る前には、霞神社を訪れて白蛇さまに身の安全と無事を祈ったと伝えられています。
はるか昔から信仰の対象になり大切にされてきた白蛇さまは、野生で生息しているためお目にかかれるのは運次第。もしも見ることができたら幸運に巡り会えるといわれているので、白蛇さまが住む岩の隙間を除いてみましょう。
霞神社は、農業、縁結び、開運などの神さまとして古くから知られています。
神社は小高い山の上。境内からの景色も名物のひとつになっています。
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■蛇の姿を持つ国造りの神さまが鎮まる
聖なる山 〜 大神神社
奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)といえば、古事記や日本書紀にも登場する日本最古の神社のひとつとしておなじみ。
神社好き、歴史好きが熱い視線を送る、この歴史ある神社の魅力はなんといっても御神体の三輪山にあります。三輪山は、神代の時代から信仰の対象になっていた山で、明治まで神官僧侶以外は入山禁止、現在でも撮影、飲食禁止など登拝の制限が定められています。山内の一木一草にも神さまが宿るとされているため、昔から人の手が加えられたことのないまぎれもない聖域です。
この三輪山に鎮まっている神さまが、蛇の姿にも変身するとされる大物主神(おおものぬしのかみ)。記紀によると、大物主神は、因幡の白ウサギ伝説で知られる大国主神(おおくにぬしのかみ・大己貴神に同じ)の和魂だとされています。大国主神が国造のために自身の魂である大物主神を三輪山に祀ることになったことから、大神神社の歴史がスタートしました。
三輪山の周辺は古墳も多く、大和朝廷の都だったとされる場所。古墳や摂社を散策するのにぴったりの、未舗装の古道、山の辺の道も残されています。
大神神社には本殿はなく、拝殿から直接三輪山を拝するという古代日本の神さまの祀り方が伝えられています。
春分・秋分には三輪山山頂から昇る太陽を見ることができます。
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■蛇にゆかりの弁天さまは、
幸運、財福、芸能にご利益あり 〜 江島神社
七福神の紅一点、弁才天は蛇にゆかりのある神さま。
もともと弁才天は、インドの水の神さまサラスヴァティでした。音楽の神さまともいわれる女神が仏教と共に中国経由で日本に伝わり、美貌の女神とされる市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)と同一視されるようになりました。その一方で、蛇の神さま宇賀神とも習合し、弁才天信仰を今に伝えることになったため、蛇は弁才天の使いとされたり、弁才天に卵をお供えする習慣が伝わっています。
神奈川県藤沢市の江島神社(えのしまじんじゃ)は、仏教との習合により江島弁財天とも呼ばれていた神社です。御祭神は市杵嶋姫命(江島神社では、市寸島比賣命と書きます)を含む三姉妹の女神さま。宗像三女神とも呼ばれる、天照大神が須佐之男命と誓約された時に生まれた神さまです。
江戸時代の江戸っ子女子にも人気だった江島神社は、確かに女神さまがいらっしゃるような起伏に富んだ美しい景色を持つ島。三姉妹の女神さまは、奧津宮、中津宮、辺津宮の3つのお宮にそれぞれ祀られているので、ひとつひとつのお宮を巡ると、自然に島内を巡るお散歩を楽しむことができます。
辺津宮のそばには、日本三大弁才天のひとつ妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)が安置されているので、巳年の今年はぜひ参拝を。拝観には150円が必要ですが、ほの暗い御堂のなかで真っ白な肌をあらわにした弁天さまは、色っぽさも魅力。弁才天は、音楽、芸能に加えて、金運のご利益があるとされているので新年が豊かな年であるように願ってみましょう。
初詣で賑わうお正月の辺津宮。
土産店がならぶ細い参道を抜けると、立派な瑞心門が出迎えてくれます。
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■どこ行く?蛇にゆかりの神社
◆銭洗いでおなじみ
鎌倉の弁天さま
神奈川・鎌倉市
銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)
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■その他の蛇にゆかりの神社
■宮城・岩沼市/金蛇水神社・かなへびすいじんじゃ
■宮城・石巻市/黄金山神社・こがねやまじんじゃ(巳歳御縁年大祭)
■宮城・仙台市太白区/愛宕神社・あたごじんじゃ(辰年、巳年守護)
■神奈川・鎌倉市/龍口明神社・りゅうこうみょうじんしゃ(60年に一度還暦巳年祭)
■群馬・沼田市/赤城神社・あかぎじんじゃ(例祭老神温泉大蛇まつり)
■群馬・沼田市/赤城神社・あかぎじんじゃ(例祭老神温泉大蛇まつり)
■奈良・奈良市/倭文神社・しずりじんじゃ(蛇祭り)
■福岡・北九州市/篠崎八幡宮・しのざきはちまんぐう
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