■狛犬ひとコマ話:神さまのお使いとされた猪・兎・鯉・蛇たち
神社にある動物の像は、狛犬だけではありません。「お狐さま」を筆頭に、様々な種類の動物が置かれています。これらは神使=「神さまのお使い」なので、置かれた意味合いが狛犬とは違いますが、神使を「祭神と特別な関係にある動物」とし、取り上げる神使像を、
・祭神が祀られている社殿・拝殿の前や参道・境内にある像
・左右で「一対」になっている像
と、決めています。そのうえで神使像の分類をしているのですが、その種類は27に上ります。十二支に登場する動物は、龍を含めて、すべて像があります。天満宮に牛の像があるのは有名ですが、鼠や羊、鶏などもあります。
明治32年(1899年)発行の旧「拾圓札」には、祭神の和気清麻呂と護王神社およびこの猪像が描かれています。それゆえに拾圓札は「イノシシ」と呼ばれたそうです。ここで重要なのは、神使像の位置づけだ。猪像を置く神社が複数あったとしても、祭神が違えば由縁が異なり、神さまとの関係も変わってくる。だから由緒などもきちんと調べなければ、細かな分類ができないのだそうです。十二支のほかには、狸、鹿、象、蛙などがあり、鴛や雷鳥などの鳥も存在します。狛犬とは違った魅力をもつ神使像。あなたも探してみてはいかが?
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■狛犬ひとコマ話:隠れた秘密がいっぱい?狛犬の探し方・楽しみ方
「狛犬と出会おうとする」その意識が重要です。狛犬との出会い、それは求めなければやってきません。なお、狛犬がいるかいないかは、神社の大きさには関係ないそうです。小さな社でも、篤信者が奉納することがあるからです。逆に大規模な神社は、境内に奉納が許されないこともあります。狛犬に出会ったら、まずはその姿形をじっくり鑑賞しましょう。次いで、台座などに刻まれた文字を観察します。奉納者のほかに作成年や石工の名がわかることがあります。これを綿密に調べていくと、石工の作風や活動範囲が分かったりもするのです。「石は生きている」、石造りの狛犬は、時間、天気、季節によって、その表情が変わります。それぞれの味わいを楽しむことができれば、あなたも立派な狛犬ファンです。
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■狛犬ひとコマ話:見たことがない動物・狛犬を彫った石工たちの努力
今では当たり前のように見る狛犬ですが、神社に置かれるのが一般的になったのは、江戸時代だと言います。神社の長い歴史を考えると、「新しい」習俗です。ブロンズ製や陶器製のものもあるけれど、たいていの狛犬は石造りです。奉納者から依頼を受け、石工さんが彫り上げます。さて、狛犬は「獅子」にも似た空想上の動物で、実物を見た者はいません。また、仏像のような造像上の決まりがないおおかげで、狛犬の造形は多様性に富むことになったと言います。見たことのない狛犬を、石工はもう想像だけで彫るわけです。それに当人の技量やセンスが加わり、いわゆる『狛犬』のイメージから外れた、おもしろい姿形のものが数多く生まれました。それは狛犬を置く習俗が定着してまだ間もないころで、その顔はなんともユニーク。
■世界遺産登録神社一覧
神社のなかには世界遺産に登録されているところもあり、心を洗う観光スポットとして今日もたくさんの参拝者が訪れています。ここでは世界遺産に登録されている神社を一覧表示してみましょう。
・賀茂別雷神社(上賀茂神社)
・賀茂御祖神社(下鴨神社)
・宇治上神社
・日光東照宮
・日光二荒山神社
・厳島神社
・丹生寓省符神社
・春日大社
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