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神社のあれこれ 豆知識
神主さん、巫女さんの豆知識
神さまにお仕えする神主さんや巫女さんたちの仕事は何?
どのように位置づけられているの?
「神主」の意味は時代によって多少違っていますが、一般には神さまに奉仕する人を指します。
現代神道では神職ということが多いようです。

神職には職階(職称)・階位(階級)・身分と3つの位があります。

■職階
職階の主なものは、宮司・禰宜(ねぎ)・権禰宜(ごんねぎ)です。
宮司は神社の長となる人で、祭祀を主導するだけではなく、経営や管理においても
最高責任者となります。寺院でいえば住職に当たる役職になります。

禰宜は神さまに加護や招福を願う「ねぐ」に由来する名称とされ、祭祀を専門とする
神職を意味しました。現在では宮司を補佐する役職とされることが多く見られます。
宮司と禰宜だけでは神社の職務がまかなえない(宮司・禰宜は各社各1名と定められている)
ので、サポート役として権禰宜がおかれることもあります。

■階位
階位は、神職としての知識や経験に応じて与えられるもので、
浄階・明階・正階・権正階・直階の5段階があります。

正階以下の階級は、神職養成機関の講習を受け、検定試験に合格すれば得ることができます。
明階を得たのちに神職として長年の研鑽(けんさん)を積み、神道研究などで大きな業績を
残すなどの功労が認められた人に与えられるもので、神職のなかでもこの位まで至れるのは
ごくわずかの人だけです。

■身分
身分は、神職としての経験・実績に応じて与えられるもので、神職の間ではもっとも
重視される位だといわれています。特級・一級・二級上・二級・三級・四級の6段階があり、
この階級にしたがって衣の色や文様が決められています。

巫女は神職ではありません。したがって、階位などはなく、資格も必要ありません。
しかし巫女も神に仕える職掌であるという意味においては、立派な「神職」と言えます。

歴史上、もっとも有名な巫女は邪馬台国の卑弥呼です。

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